人体解剖からの医学の進歩
国立科学博物館(東京都台東区)は、3月15日(土)より6月15日(日)まで、特別展「医は仁術」を開催する。
江戸時代に人体の解剖が初めておこなわれ、杉田玄白の翻訳による「解体新書」出版から約240年。江戸時代からの医学の歴史を振り返る展示となる。
(画像は公式サイトより)
みどころは過去と未来?
「医は仁術」のみどころは、過去の史料と最先端の展示物だ。日本で初めて許可をもらって解剖を行っている山脇東洋の「観蔵図」は、日本最古の解剖原図である。また、3Dプリンターで作成した人体の臓器モデルが展示される。3Dプリンターの可能性には多くの注目が集まりそうだ。
期間中の映像シアターでは、「受け継がれる仁」という鉄拳のパラパラ漫画が上映される。鉄拳のオリジナルストーリーは江戸時代から現代までの医学について描かれている。
高視聴率ドラマ「JIN-仁-」再び・・
展覧会の期間中、3度の特別講演会が開催される。第1回の3月30日(日)は、「医は仁術について」と題して、酒井シヅ(順天堂大学特任教授)、村上もとか(「JIN-仁-」の著者)、石丸彰彦(TBSテレビプロデューサー)が登場する。
会場では、「タイムスリップシアター」が流れる。音声ガイドのナレーションと共に、大沢たかおが務める。大沢たかおは、ドラマ「JIN-仁-」で主人公・南方仁を演じた。
医療関係者だけではなく、ドラマを観ていた視聴者からも注目を集めそうな展覧会となりそうである。

特別展「医は仁術」公式サイト
http://ihajin.jp/国立科学博物館 公式ホームページ
https://www.kahaku.go.jp/