“祈り”にまつわる法隆寺の至宝
法隆寺の至宝を紹介する展覧会、「法隆寺 祈りとかたち」展が、東京・上野の東京藝術大学大学美術館で、6月22日まで開催されている。
7世紀に聖徳太子によって建立された法隆寺は、世界最古の木造建築として知られ、世界遺産にも登録されている。18万平方メートルを超える広大な敷地には、歴史的な建築物が並び、国宝・重要文化財をはじめとした2000点以上の宝物類が収められている。
国宝の仏像とともに震災からの復興を祈る
今回の展覧会では、法隆寺に伝えられる至高の仏教美術作品のうち70点を紹介。東日本大震災からの復興を願い、また新潟県中越地震復興から10年を迎えるいま、とくに注目したいのは、除災や国家安穏を祈って造られた金堂の毘沙門天と吉祥天。どちらも1メートルを超える平安時代の国宝で、いまも篤い信仰が捧げられている。
その他にも、奈良・飛鳥時代以降に造られた作品や、東京藝術大学教授による聖徳太子の彫像、近代の日本画家による法隆寺を題材とした美術作品なども展示。仏教を中心とした最高峰の日本美術を、幅広く鑑賞できる貴重な機会となっている。

法隆寺 祈りとかたち
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