スペインが生んだ現代リアリズムの巨匠
東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにおいて、アントニオ・ロペス展が開催されている。
開催期間は2013年6月16日(日)まで。
ロペス氏は、現代スペイン・リアリズムを代表する作家であり、日本では1992年に製作された、ロペス氏の日常を映像化したというドキュメントタッチの映画「マルメロの陽光」でもその名を知られている人物。
1936年に生まれたロペス氏は、叔父のアントニオ・ロペス・トーレス氏により画家としての才能を見出されたことで、わずか13歳の時に単身でスペインの首都・マドリードに。
そして、王立サン・フェルナンド美術アカデミーで本格的な絵画修業に励むことになる。
代表作約65点を紹介
ロペス氏の作品は、1960年代半ばまではシュルレアリスム的なものであったが、その後は一貫してリアリズムを追求。
初期の作品ではロペス氏自身の「故郷」を想起させるモチーフが数多く描かれていたが、1960年代初め頃から自らが住むマドリードを題材にするように。
時には10年を越える年月をかけながら、刻々と変化していく都市の変化を含めてキャンヴァスに刻んでいくようになった。
本展では、そんなロペス氏による油彩・素描・彫刻の各ジャンルの作品から、代表作約65点を厳選して紹介している。

現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス展
http://www.antonio-lopez.jp/