2013年9月8日まで実施
東京国立博物館の平成館 特別展示室を会場に、2013年9月8日(日)まで特別展「和様の書」が開催されている。
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漢字が日本に伝来以来、独自の発展を遂げてきた書は、平安時代中期において、小野道風(おののとうふう)や藤原佐理(ふじわらのさり)、藤原行成(ふじわらのこうぜい)といった三跡(さんせき)と呼ばれる書き手の登場により、繊細さと典雅さを併せ持つ「和様の書」の完成を見ることになる。
さらに、万葉仮名や草仮名といった変遷を経て、女手(平仮名)の成立により、日本独自の「高野切(こうやぎれ)」などの仮名の美が生まれることになった。
本展では、このような和様の書に関する魅力のほか、宮廷文学や料紙工芸など、書に関係した様々な日本文化を紹介しているという。
藤原道長の自筆日記が世界記憶遺産認定後初公開
本展の見どころの1つに、国宝である「御堂関白記」の世界記憶遺産認定後の初公開がある。
「御堂関白記」は、平安時代における摂関家の全盛時代を築いた人物である藤原道長の自筆とされる日記。
その内容は、摂関政治に関することや当時の貴族の日常が記されていることから、日本の歴史に関する第一級の資料となっている。

特別展「和様の書」
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