突出した人脈の広さを誇った江戸時代の絵師
東京都港区の東京ミッドタウン ガレリア3階にあるサントリー美術館で、谷文晁の生誕250周年を記念しての展覧会「生誕250周年 谷文晁」が2013年8月25日(日)まで開催されている。
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関東南画の大成者として活躍した江戸時代の絵師である谷文晁は、その作風においては、四条派、土佐派、洋風画などの影響も受けており、様々な作品を残している人物。
それだけではなく、木村蒹葭堂など文化人や、渡辺崋山ら門人たちなどといった人脈の広さにおいても突出した存在であったという。
所蔵の「石山寺縁起絵巻」全七巻を初公開
谷文晁は、10歳の頃に狩野派の流れをくむ絵師である加藤文麗に入門。17、18歳頃には、南宗画・北宗画の折衷様式を学んだという渡辺玄対に師事。
その後、当時の老中である松平定信に認められ、近習として江戸湾岸巡視に同行、各地の風景を写生したほか、松平定信の命による全国の古社寺や旧家所有の古文化財の調査において、それらの模写や記録を行っている。
本展では、こういった谷文晁の画風に大きな影響を与えた過程などについて紹介。
また、近年、サントリー美術館の所蔵作品となった谷文晁画「石山寺縁起絵巻」全七巻について、修復後、初の公開も行っている。

生誕250周年 谷文晁 サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2013_3/?fromid=topmv