美しい科学の世界を堪能
普段目に見えないミクロの世界、早すぎて捉えることができない何気ない瞬間。そんなところに美しい芸術作品は潜んでいる。身近な素材の美しい瞬間を切り取った写真展「写真で楽しむ 科学のふしぎ」が8月16日(金)~29日(木)まで富士フイルムフォトサロンで開催される。
撮影者は日本自然科学写真協会の副会長でもある伊知地国夫氏。大学時代から化学写真に興味を持ち、躍動する自然の一瞬を切り取ったものから、星、顕微鏡写真など多岐にわたり、現在は実験教室や科学写真の撮影教室も開催している。
「ミルクのキノコ」をはじめ約50点を展示
写真展では伊知地氏の作品約50点を展示。牛乳が跳ね返った時にできるミルクの王冠は見たことがある人も多いだろうが、少し切り取る瞬間を変えると「ミルクのキノコ」になった瞬間を捉えることができる。
その他にも顕微鏡で見た赤インクの結晶や、光合成を目で見られるよう細工をして葉の表面に絵が浮き上がった日光写真など、形や色の美しさに感嘆する。なぜこうなるのだろう?という疑問にも答えてくれるので、鑑賞しながら自然の不思議な仕組みについても知ることができる。
科学写真というと難解で取っつきにくいと思われがちだが、美しい写真を見ていると、知らず知らずのうちに科学の世界に魅了されてしまうことうけ合いだ。

伊知地国夫 写真で楽しむ 科学のふしぎ
http://fujifilmsquare.jp/photosalon/tokyo/s1/13081601.html