「数学」を五感で体感する施設 数学体験館
子どもの頃から、苦手だった数学。それを楽しく克服できる施設がオープンした。東京理科大学の近代科学資料館の地下1階に、「数学体験館」がオープンした。館長には数学研究科の秋山仁氏が就任した。
数学体験館は「数学体験プラーザ」「数学工房」「数学授業アーカイブス」の3つのゾーンからなる体験型学習施設。「数学体験プラーザ」には小学校から大学生までの間に学ぶ公式や概念を学べる作品、約70点を常時展示する。また「数学工房」には本格的な工作機械を常備し、実際に作品や教具を作る場として利用される。
目に見えない「数学」の美しさを知ろう!
将来的には作品の説明や遊び方をレクチャーする説明員に同大学の学生を配置する予定。将来教員を目指す学生の指導力強化も狙う。
数学の公式がとっつきにくい理由の1つに「目に見えない」ことがある。名曲の楽譜やご馳走のレシピを目にしてもわからない人にはその魅力がわからないように、数学にも皆に知られていない美しい理論があると秋山氏は語る。数学体験館ではそれらの数学の公式を可視化し、五感を使って数学の理論を体感できる。数学を諦めていた大人にも、これから公式に触れる子どもにもオススメの施設だ。

数学体験館
https://oae.tus.ac.jp/rcmse/taikenkan