今年の鬱憤は今年のうちに!悪口言い放題のお祭り
栃木県足利市にある大岩毘沙門天では、大晦日から元旦にかけ「悪口(あくたい)まつり」が開かれる。この祭りは江戸時代から伝わる祭りで、1年間たまった鬱憤を大声で悪口を叫ぶことによって晴らし、清々しい気持ちで新年を迎えようというものだ。
参拝者は大晦日の晩から元日にかけ、「バカやろう」などと大声で悪口を掛け合いながら、山頂の本堂を目指す。ただし、「どろぼう」「びんぼう」など、悪口に「ぼう」のつく言葉は禁句となっているので注意が必要だ。
当日は、山頂で甘酒の接待が行われるほか、大きな声を競う「大声コンクール」も開催される。叫ぶ内容は自由だが、声が最も大きかった人は賞金が貰えるため、毎年多くの参加者が思い思いの悪口を思いっきり叫ぶとのこと。
頭の上からお神酒を注がれる「滝流しの式」
また、元旦には毘沙門天の前で正座をして、頭の上からお神酒を注ぎ、鼻筋を伝って落ちた盃に落ちたお神酒を飲む「滝流しの式」もとり行われる。注ぐのを止めて欲しい場合は、左手を挙げるのが「ストップ」の合図。このストップの合図をするまでは、お神酒をずっと注がれ続けることとなる。
今年あったイヤなこと、イヤなやつのことは、今年のうちに忘れたい。そんな人にはオススメのお祭り。大声で悪口を言ってスッキリ爽やかな新年を迎えられることうけあいだ。

「悪口まつり」と「滝流しの式」 足利市ホームページ
http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/