横浜という土地の移り変わり
神奈川県横浜市にある横浜開港資料館では、平成28年度第1回企画展示である、『ハマの大地を創る -吉田新田から近代都市へ-』を、2016年4月15日(金)から7月18日(月・祝)まで行っている。
今回の企画展では、17世紀から明治初年までの約200年にわたって開発されてきた横浜の一部であった入海から新田、そして近代都市という横浜都心部の景観の変貌を、基点となった吉田新田の開発を中心として紹介している。
入海の新田開発による近代横浜の基盤
現在の横浜市域は江戸時代初期までさかのぼると、横浜村の砂州と、それによって区切られていた入海だったが、現在の横浜市の中心は江戸時代の新田開発により、田や畑といった耕地に変わっていった。
そのためこの地域は、入海の陸地化が開港場の建設を容易となったほか、その後都市域が拡大する用地が準備されたこととなる。要するに江戸時代に近代横浜の基盤が創られた。
この入海に成立した新田のうち、もっとも早くでき、かつ大規模だったものが吉田新田である。この新田は、江戸の材木商人である吉田勘兵衛により開発され、1667(寛文7)年に完成した。
なお、この開発によって入海の約8割が陸地となったほか、ほかの入海も19世紀初めから半ばにかけ、横浜新田・太田屋新田として開発されていった。
休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日が休館日)で、開館時間は9:30から17:00だが、金曜日は展示室のみ19:00まで開館(いずれも入館は閉館の30分前まで)となっている。

企画展 ハマの大地を創る -吉田新田から近代都市へ-
http://www.kaikou.city.yokohama.jp/