明治・大正の若い洋画家を支援した北山清太郎
東京都千代田区のJR東京駅内にある、東京ステーションギャラリーでは2016年9月17日(土)から11月6日(日)まで、『動き出す!絵画 ペール北山の夢 -モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち-』を行う予定となっている。
この展覧会では大正期の日本における西洋美術への熱狂と、それに影響を受けながら展開した前衛的な近代日本美術の動向を“北山清太郎”という人物を手がかりにしてひもとく。
画家たちに多くの援助をしていた『ペール北山』
北山は洋画界にその身をおき、岸田劉生や木村荘八といった洋画家たちの活動を支援しつつ、『現代の洋画』や『現代の美術』という美術雑誌を編集、刊行して同時代の作家の活動や西洋美術の紹介を積極的につとめていたほか、絵具の販売や写生会の実施および、懸賞事業も行い、洋画の裾野を広げた。
画家たちは北山の活動に感謝し、パリでゴッホらの画家を支えた画材商になぞらえてペール北山(ペールとはおやじの意)と呼んだ。
展覧会には北山の援助を受けた明治・大正期の若い洋画家の作品だけでなく、この展覧会ではそのころ洋画家を志した若者たちが見たいと切望していた絵画も結集させている。
こちらはロダン、ドガ、セザンヌ、ピサロ、モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソといった豪華な顔ぶれがそろっている。
休館日は毎週月曜(祝日である9月19日および10月10日は開館)および、9月20日、10月11日である。開館時間は10:00から18:00で、金曜日のみ20:00まで開館(いずれも入場は閉館30分前まで)。

東京ステーションギャラリー 企画展紹介
http://www.ejrcf.or.jp/