海外で絶賛 「春画」の初めての本格的な展覧会
平安時代や鎌倉時代から愛好されてきた人が愛を交わす様子を描いた「春画」。永青文庫では、国内初の本格的な春画展を今年9月に開催することを発表した。会期は9月19日~12月23日で、11月1日までが前期、11月3日からが後期の展示となる。
これまで、性的表現の配慮の点から、国内での本格的な春画展は行われていない。一昨年ロンドンでの大英博物館で開催された大規模な春画展は、日本での巡回展示も計画されたものの、会場が確保できず実施には至らなかった。よって、今回の展覧会は国内初の本格的な春画展となる。
国内外の作品を一挙公開 永青文庫所蔵の作品も
今回の春画展では、海外は大英博物館やデンマーク、国内の美術館や個人コレクションから春画の名品が集結。肉質で描かれ上層の人々が享受したものや、多くの浮世絵師が描き印刷技術の進歩から庶民が楽しめるようになったものなど、時代背景とともに変化する春画が展示される。永青文庫で所蔵する春画も展示されるとのこと。
ちなみに永青文庫の理事長は、あの第79代総理の細川護煕氏。歴史的な芸術品としての春画展開催に意欲を燃やす。日本の芸術界に新たな風を吹き込む展覧会となりそうだ。

春画展 永青文庫
http://www.eiseibunko.com/shunga/index.html