江戸時代の文人画家 田能村竹田の特集展示
東京都千代田区にある出光美術館では、2015日8月2日まで『没後180年 田能村竹田』の展覧会を開催している。田能村竹田の展示では18年ぶりの特集展示である。
開館時間は午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)であるが、金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで)開館している。休館日は毎週月曜日だが、月曜日が祝日および振替休日の場合は開館する。
田能村竹田について
田能村竹田(生1777年、没1835年)は江戸時代の文人画家であり、他に類をみない繊細な感性により、独自の世界を描いた。
豊後国岡藩(現在の大分県竹田市)の藩医の家に生まれたが、現実と政治の矛盾を目の当たりにしたことなどから37歳の若さで隠居をし、当初からの志に立ち返り、文芸の道を究めようと決意する。
竹田の活動期は中国の明清時代の書画が新たにもたらされ、中国趣味が賑わうとともに、池大雅や与謝蕪村といった文人画家たちの活躍があったため、竹田は彼らの作品に魅了されると同時に、おのずから中国文人趣味への世界へ誘われていった。
竹田は中国がもつ悠久の歴史と文化、深遠なる伝統へ深い愛情を持ちつつ中国の古典や漢詩に理解を深めていたので、中国本土の文人たちを凌ぐほどに精通していたという。
くわえて頼山陽をはじめとする、たくさんの著名な文人・学者たちとの交流もさかんに行われていたため、竹田の作品世界を深める一因となっていた。

出光美術館 最新の展覧会 没後180年 田能村竹田
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