古代エジプトの女王をクローズアップする
東京都台東区上野公園内にある東京国立博物館は、2015年7月11日から9月23日までのスケジュールで、平成館において「クレオパトラとエジプトの王妃展」を開催する。
休館日は月曜で開館時間は9:30から17:00(入館は16:30まで)だが、2015年は3月から12月までは特別展覧会開催中ならば金曜日20:00まで開館している(9月25日、10月9日、16日、23日は除く)ほか、2015年4月から9月までは土・日・祝も18:00まで開館している。加えて8月10日と、お盆期間中である15日も開館している。
世界各地の名品とともに紹介する
この展覧会のテーマは、クレオパトラに代表される古代エジプトの王妃や女王たちである。
現代においても「絶世の美女」と語り継がれているクレオパトラだけではなく、古代エジプト初の女性ファラオとして君臨したハトシェプストというように、古代エジプトには時には大きく政治的・宗教的な役割を果たしていた女性たちがいた。
今回は世界各地の美術館や博物館から彼女たちに関する名品を集めると同時にその魅力を紹介する。
展示内容
展示内容は次のようになっている。
第1章 王(ファラオ)をとりまく女性たち
王妃として王の政治を支えると同時に讃えられた代表的な王妃たちを紹介。
第2章 華やかな王宮の日々
王宮の生活を伝える品々および、乳母など王宮にて王に仕えた人々を紹介す。
第3章 美しき王妃と女神
王は現人神であるため、それを補佐する王妃の影響力や神性も高まっていた。新王国以降になると王妃も女神としてみなされていたため、王妃ほか、理想とされた女神を紹介。
第4章 権力をもった王妃たち
新王国・第18王朝時代の王妃たちは政治や宗教に対して強い影響力をもつ者がいたが、王の死後に女王として君臨したハトシェプストや、王の寵愛を受け、のち権力をもつまでになったティイといった王妃たちを紹介。
第5章 最後の女王クレオパトラ
古代エジプト最後の王朝となった、プトレマイオス朝の女王クレオパトラを特にクローズアップする。歴史だけではなく、悲劇の女王として後世の人々が見いだした物語も紹介している。

東京国立博物館
http://www.tnm.jp/