画歴が長く策が良が膨大な絵師である三代豊国(国貞)の特別展
栃木県那須郡にある、那珂川町馬頭広重美術館では、現在夏期特別展で『三代目歌川豊国没後150年記念 役者見立東海道五十三駅展』を行っている。
展示替えがあるため、前期は7月26日まで、後期は7月31日から8月30日までの日程となっている。休館日は展示替え期間の7月27日から30日および、8月3、10、17、24、31日までである。開館時間は午前9時30分から午前5時まで(入館は閉館30分前まで)。
三代目歌川豊国(国貞)(生1786、没1865)の没後150年を記念した特別展であり、この三代目豊国は幕末浮世絵回の第一人者である。
画歴は長く、60年以上と言われているだけではなく、美人画を始め、役者絵、風景画という実に様々な分野にて優れた作品を残している。
特別展は円熟期の作品を展示
今回紹介する「役者見立東海道五十三駅」は三代目豊国の代表作のひとつであり、三代目豊国の円熟期の作品である。
大首絵の役者の背景に各宿場の風景を書いている。当初は正編の55枚で終わる予定だったが、好評を博したため、続編および間の宿などが追加された。
そのため、このシリーズは長年正確な作品点数が不明だったのだが、調査が近年進んだため、全作品は140点であることが解明された。三代目国貞の画業の素晴らしさを味わえるのに加えて、当時どの役者の人気が高かったかを知る機会にもなる。
(画像はイメージです)

那珂川町馬頭広重美術館 夏季特別展「三代目歌川豊国没後150年 役者見東海道五十三駅展」
http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/batou/hp/index.html