紙の作品70点ほどを一挙展示
東京都品川区にある原美術館では、『サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の奇跡』を2015年8月30日までの日程で行っている。
休館日は月曜日であり、開館時間は11:00から17:00まで。(祝日を除く水曜日は20:00まで)なお入場が可能なのは閉館の30分前まで。日曜および祝日には同館の学芸員によるギャラリーガイドも行われる。(14:30から30分程度)。
この個展は紙の作品約70点に限って展示しトゥオンブリーを懐古している。紙の上でいまもトゥオンブリーの即興性、速度、激情、直感といったものがいきいきと表現されているため、その50年にわたる孤高の画業が読み取れる画期的な機会となっている。
くわえて、今回の展覧会は日本では初めて行われるサイ トゥオンブリーの個展となる。作家は2011年に死去しているが、生前自らの作品の選定に関わり、海外のあちこちで評判を呼んだ個展を原美術館の空間に合わせて再構成したものとなっている。
サイ トゥオンブリーについて
トゥオンブリーは20世紀を代表するアーティストの一人である。もともとアメリカ出身だが、20代の終わりにイタリアへ移住し、そこで孤高のアーティストとして評価を高めていった。
絵画および彫刻の両方で功績をのこしたが、とりわけ『描画された詩』と言い表すべき独特な絵画作品は、他の作家の追随を許さないほどである。
トゥオンブリーが作家活動を始めた1950年代のアメリカではジャクソン ポロックに代表される『抽象表現主義』にて美術界がわいていたため、トゥオンブリーはその第二世代的な位置づけをされることもある。
しかし、あくまでトゥオンブリーは自らのスタイルにこだわって、手で描くという所作にこだわってエネルギーを紙の上で発揮させていた。
そのため60年代のアメリカ美術(ポップアートやミニマルアート)とは距離をおいて活動をつづけていた。
(画像は原美術館ホームページより)

原美術館 プレスリリース サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡
http://www.haramuseum.or.jp/原美術館
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