修験道の根本聖地からも出品が
東京都中央区にある三井記念美術館では現在、「蔵王権現と修験の秘宝」の展覧会が2015年11月3日まで行われている。「蔵王権現と修験の秘宝」期間中の休館日は9月7、14、28日、10月5、13、19、26日、11月2日となっており、開館時間は10:00から17:00まで(入館は閉館の30分前まで)となっている。
今回の特別展は、修験道の根本聖地である金峯山(きんぷせん)ほかの、奈良県金峯山修験にかかわる仏像や曼荼羅図(まんだらず)や、経筒、経像、懸物、鏡像などの経塚遺品、そして早くから地方の山岳宗教の地で修験道の拠点となり、平安時代に崖の上に立てられた「投入堂(なげいれどう)」で知られる鳥取県三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)といった多数の蔵王権現像を一堂に公開している。
つまり山岳信仰の「天空の神と仏の世界」を地上から見ることができる画期的な展覧会となっている。
まとまった展示が関東では初めての仏像群も
展示は展示室1、2、4、5、6、7と6ヶ所に分かれて展示されており、それぞれ山頂の出土遺物や、経筒や経箱、エリアごとの仏像といったように展示分けがされている。
中には、関東にてまとまって展示されるのが初めてという仏像群もある。くわえて個人蔵のためなかなか見ることができない蔵王権現像などもあるため、この機会に見に行くのもいいだろう。
なお会期中に何点かは展示替えが行われるため、美術館を訪れる際は出品目録にて確認を行ってほしい。

三井記念美術館 開催中の展覧会
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html蔵王権現と修験の秘宝 出品目録
http://www.mitsui-museum.jp/pdf/mokuroku_150829.pdf