フランスの抽象絵画から生まれた美術的感性
東京都港区にある、国立新美術館では2015年9月18日から12月14日まで、ニキ・ド・サンファル展を開催する。
休館日は火曜日だが、9月22日(火)および11日3日(火)は開館し、11月4日(水)に休館となる。開館時間は10:00〜18:00までだが、金曜日は20:00まで開館している。なお入場は閉館の30分前まで。
ニキ・ド・サンファル(本名カトリーヌ・マリー=アニエス・ファル・ド・サンファル 1930-2002)は、戦後を代表する美術家のひとりである。フランスで生まれ、アメリカとフランスの2カ国にて育つが、母国であるフランスの抽象絵画に影響を受けつつ独自のスタイルを作り上げていった美術家である。
さまざまな分野で新しい芸術の姿を描き出す
やがて1961年に発表した絵画と彫刻の両方の要素を兼ね備え、パフォーマンスアートの先駆例としても高く評価されている「射撃絵画」で一躍その名が知られることとなる。
そしてニキはその後、女性への象徴へ強く関心をもつようになり、「ナナ」シリーズでは鮮やかな色彩および伸びやかな形態にて開放的な女性像を示した。その作品は今日まで多くの人々に愛されている。
くわえてニキは、「タロット・ガーデン」といった彫刻庭園に代表するような建築デザインにも積極的に取り組んでいた。なお日本ともYoko増田静恵と交流を持っていたことから、特別な関係を築いている。
2014年秋に回顧展がパリのグラン・バレで開かれ、大きな話題となったのは記憶に新しい。同展ではその要素を取り入れつつ、国内外の主要作品を集めた独自の展覧会として構成されている。
初期から晩年までの多様な創作の軌跡をたどる、国内では最大規模の大回顧展となっている。
(画像はニキ・ド・サンファル展ホームページより)

国立新美術館 企画展 ニキ・ド・サンファル展
http://www.nact.jp/展覧会ホームページ ニキ・ド・サンファル展
http://www.niki2015.jp/