三菱一号館美術館の開館5周年記念に行われる展覧会
東京都千代田区にある三菱一号館美術館では、2015年10月10日から2016年1月31日の期間において『プラド美術館展 ースペイン宮廷 美への情熱』を行う。
毎週月曜休館だが、祝日および12月28日と1月25日は開館するが、年末年始の休館日として12月31日および1月1日は休館。開館時間は10:00から18:00で、金曜および会期最終週の平日は20:00まで開館している。いずれも入館は閉館の30分前まで。
16〜17世紀世界の頂点に君臨していたがゆえ収集できたコレクション
プラド美術館は、1819年にスペインの王立美術館として開館した美術館である。王立ということもあり、そのコレクションの質および規模は類い稀な質をほこっている。
15世紀以降、歴代のスペイン王が美術へ熱意と嗜好をそそいで収集されたものであるため、作品群はそれぞれの国王の趣味が色濃く反映されているという特異なコレクションで形作られている。
スペインは大航海時代を経て16〜17世紀にヨーロッパの頂点に君臨していたため、歴代の国王はヨーロッパ中から価値の高い作品を収集してきたという背景もある。
スペイン3大画家をはじめ日本初公開となるボスの作品も
今回の展示ではそのコレクションの中から、スペイン3大画家とも言われるエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤをはじめ、フランドルの巨匠ボスやルーベンス、ほかにも「スペインのラファエロ」とも称されるムリーリョといった、ヨーロッパ絵画史に大きく影響をのこしている巨匠の作品が一堂に会される。
なおこの中でも世界で20点しか真筆が存在しないボスの作品は、今回の展覧会が初来日となるため、とくに注目されている。
今回の展示ではあらゆるジャンルやテーマから小さな作品が選ばれており、そのため巨匠たちの生の筆跡、緻密な表現、繊細な質感といったものがじっくり鑑賞できる構成となっている。
( 画像は三菱一号館美術館特設サイトより)

三菱一号館美術館 開館5周年記念 プラド美術館展 特設サイト
http://mimt.jp/prado/