考古学展示室がリニューアルオープン
東京都台東区の上野公園内にある、東京国立博物館では考古学展示室がリニューアルオープンした。リニューアル企画展の期間は2015年10月14日から2015年12月23日まで。
なお博物館は月曜日休館(11月2日は開館)で、開館時間は9:30〜17:00だが、毎週金曜日は20:00まで(いずれも最終入館時間は閉館30分前まで)。
より見やすくなった展示室
リニューアルのポイントとしては、まず展示室の入り口では埴輪では唯一の国宝「埴輪 挂甲の武人」が出迎える点である。リニューアルに際して専用の展示ケースが新たに作られ、考古展示室の新しい顔となっている。
考古展示室の展示ケースだが、リニューアルを機会に展示ケースに低反射フィルムの使用や低反射ガラスの使用がされているほか、LED照明および有機EL照明器具の導入などにより、一層見やすくなっている。
リニューアルを機会に初めて展示される作品も
展示にもいままでより工夫が凝らされており、通史展示とテーマ展示で構成されるようになった。壁沿いに展示室をめぐれば、旧石器時代から江戸時代まで日本の歴史を追うことができ、それぞれの理解を深められる。
とくに今回、国宝の銀象嵌銘大刀と、重要文化財の石人のために展示室が新設されたほか、埴輪のコーナーでは、リニューアルにあたり新しく展示台が作られた点も目を惹く箇所である。
なお、今回のリニューアルを機会に初めて考古展示室に展示される作品もある。重要文化財の深鉢形土器がそれである。これは縄文時代の一括資料として初めて重要文化財に指定された土器だ。これら12点がまとめて閲覧できる。
そして国立東京博物館には、飛鳥時代から江戸時代の考古作品が充実されていることで知られているが、そのコレクションを有用するため、これらの時代の展示が大きく変化したのも見所である。
古代の歴史研究はあまり馴染みのない分野かもしれないが、この機会に古代の世界に浸ってみるのもいいだろう。
(画像は国立東京博物館ホームページより)

国立東京博物館 考古学展示室リニューアルオープン
http://www.tnm.jp/