奈良時代の怪異をしたためた絵画
東京都渋谷区の國學院大學渋谷キャンパス内にある國學院大學博物館では、平成27年度の第5回企画展である「神仏・異類・人 -奈良絵本・絵巻にみる怪異-」が行われている。
日本には古くから不思議な物語がある。具体例をあげれば、かぐや姫が月にのぼる物語や、大ムカデや鬼といったいわゆるばけもの退治の話のほかに、ねずみが人間のように生活する話など、その手の話はつきない。
現実にはありえないことを題材として描かれた奈良絵本・絵巻にて、それら物語の魅力を紹介する構成となっている。
もののけからも『感情』がみとめられていた
昔の人々、とくに古代の人々は、いわゆるもののけにも『感情』を感じていた。それを目に見える形にして描かれたのが奈良絵巻である。そのため奈良絵巻はさまざまな時代の人々を楽しませてきた。
この展覧会は、そういった意味でも古典の新たな一面を発見・鑑賞できる構成となっている。絵物語であるから、古典は苦手だという人でも鑑賞の敷居は低くなっている。ぜひ見てほしい展覧会である。
前期は平成27年12月23日まで、後期は冬期休館をはさみ、平成28年1月8日から2月7日までである。開館時間は10:00から18:00(入場は17:30)まで。
12月6日に前期展示作品(一部作品を除いて)の場面変えを行ったため、11月21日から12月5日に展示していた場面とは異なった場面を閲覧できる。また後期に入るときも展示替えを行うため、前期とは違う作品を見ることができる。
(画像はプレスリリースより)

國學院大學博物館 特別展・企画展 平成27年度第5回企画展「神仏・異類・人 -奈良絵本・絵巻にみる怪異-」
http://museum.kokugakuin.ac.jp/國學院大學博物館 特別展・企画展 平成27年度第5回企画展「神仏・異類・人 -奈良絵本・絵巻にみる怪異-」 展示作品目録
http://www.kokugakuin.ac.jp/content/000065511.pdf國學院大學博物館
http://museum.kokugakuin.ac.jp/