日本とイタリア国交樹立150年を記念した展覧会
東京都墨田区にある東京都江戸東京博物館では、日本とイタリアの国交樹立150年を記念して、イタリアが生んだ天才レオナルド・ダ・ヴィンチの展覧会を行う。
円熟期の傑作2点を中心に
今回の展覧会ではレオナルド・ダ・ヴィンチが自然観察により真理に近づこうとした挑戦の姿を日本初公開の絵画『糸巻きの聖母』(原題「バクルー・リビング・ヘリテージ・トラスト」でイギリスの貴族であるバクルー公爵家が所蔵)と直筆のノート「鳥の飛翔に関する手稿」(トリノ王立図書館蔵)を中心に紹介している。
『糸巻きの聖母』は、2009年にスコットランド・ナショナル・ギャラリーにてようやく一般公開された作品であり、レオナルドの故郷であるイタリア、作品のあるイギリス以外の場所ではこの日本が初めての出品となる作品である。
もうひとつの「鳥の飛翔に関する手稿」は、レオナルドの手稿でも人気の高いものであり、これも日本では今回が初公開となる。なお、日本側の監修者である斎藤靖弘氏(京都大学名誉教授)による訳が今回あたらしく発表される。
この2点は展覧会のテーマである「見えない世界を探る」ために、レオナルドが行った人間観察および、自然研究が集約された円熟期の傑作である。
レオナルド派による作品も多数公開
このほか、花や子どもを観察した日本初公開の真筆素描7点(このうち1点は弟子との共作になっている)にくわえ、レオナルド派による絵画(いずれも日本初公開)にくわえ、神話化・伝説化されたレオナルドの生涯を表した版画が約70点、さらには素描を忠実に再現した関連模型の展示もある。
会期は2016年1月16日(土)より4月10日(日)までで、毎週月曜日が休館日となるが、1/18、3/21、3/28は開館し、3/22(火)は休館となる。開館時間は9:30から17:30(入館は閉館の30分前まで)である。
(画像はホームページより)

江戸東京博物館 特別展 レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の挑戦
http://www.davinci2016.jp/