ヨーロッパの歴史が語る魔女の存在
東京都渋谷区にあるラフォーレミュージアム原宿では、2016年2月19日(金)から3月13日(日)までの期間、「魔女の秘密展」を行う。
ヨーロッパでは中世から近代へ移行するころまで、人々は”魔女”の存在を信じていた。そのころの魔女のイメージといえば、「悪魔に付き従い、超自然的な力で害をなす存在」として忌み嫌われていた。それでも人々は魔女の存在を受け入れていたのである。
民衆の不安と苦しみから迫害の対象に
だが近世になると、魔女をとりまく世界が一変する。このころ飢饉や疫病、戦争といった不安や苦しみがヨーロッパを襲ったため、民衆はそのはけ口に魔女を糾弾するようになった。
やがてその不満や怒りは、”魔女狩り”という行為に向けられた。民衆は魔女をキリスト教に反する「異端者」として迫害していく。魔女とされたものは厳しい拷問をうけた。
そうして最後は、魂を浄化させるという名目で火あぶりの刑に処せられた。これは無実の罪による残酷な処刑が行われていた時代があったという悲しい事実である。
現代アートやコミックの魔女
やがて時は過ぎ、18世紀に入ると魔女への差別や迫害の時代は終わる。そして現代では魔女はファンタジー世界のヒロインとして多くの作品に登場するようになった。これは魔女というミステリアスな存在にアーティストが創作意欲をかき立てるのかもしれない。
会期中は無休であり、開館時間は11:00から19:00(最終入場は閉場30分前まで、ただし最終日は17:00閉場)である。
(画像はホームページより)
魔女の秘密展 公式サイト
http://majo-himitsu.com/top.html