毎年恒例の調査結果報告
東京都豊島区にある古代オリエント博物館では、現在毎春恒例の日本人による海外の考古学調査結果を展示するクローズアップ展示を2016年2月13日(土)から3月27日(日)まで行っている。
今年紹介するのは、「エジプト西方砂漠ハルガオアシスに残るアル・ザヤーン神殿遺跡」で10年以上にわたって行われた調査の成果だ。東京工業大学を中心として2001年から続けられている。
この調査は探査・地形測量班、古環境班、保存科学・デジタルアーカイブ班、考古班、エジプト学班から構成された分離融合のチームで、多角的かつ総合的な問題意識も能登で続けられた。
古代エジプト文明とは
古代エジプト文明とは、紀元前3000年頃に始まった第1王朝から、紀元前332年にアレクサンドロス大王に滅ぼされるまでの時代をさす。
この地域は砂漠が広がっていたため、基本的にはナイル川流域分の面積だけで居住および活動が行われていたが、「ナイルの賜物」といわれた文明はそのナイル川から遠く離れたオアシス地域にも伝わっていた。
今回調査の対象になっているのはこの地域に建っていた神殿である。
会期中は無休で行っており、開館時間は10:00から17:00(入館は16:30)までである。
古代オリエント博物館 クローズアップ展示
http://aom-tokyo.com/exhibition/160213_Zayyan.html