日伊国交樹立150年記念事業のひとつ
東京都台東区上野公園内にある、国立西洋美術館では2016年3月1日(火)から2016年6月12日(火)まで、日伊国交樹立150周年記念事業「カラヴァッジョ展」を行う。
この展覧会ではイタリアの代表的な美術館の所蔵品であるカラヴァッジョの名作と、各国の代表的な技術の継承者たちの作品をあわせて50数点展示する。
世界でも有数の規模で行われるカラヴァッジョの展覧会
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610)は、イタリアが誇る画家であると同時に、西洋美術史上もっとも偉大な芸術家のひとりである。
カラヴァッジョは38歳で亡くなったこともあり、現存する真筆は60点強と言われているうえに、移動不可能な作品も多い。今回の約10点という出品数は日本でも過去最多で、世界でも有数の規模となる。
なおカラヴァッジョは、生涯でしばしば裁判や暴力沙汰にまきこまれている。今回はそれらの出来事を記録した古文書などの資料もあわせて出品してカラヴァッジョの人生も紹介し、それらが芸術にあたえた影響もほりさげていく。
カラヴァッジョの絵画技法
カラヴァッジョは、対象をありのままに描くと同時に、劇的な明暗法によって浮かび上がらせる手法をとっており、それはバロック時代の美術を開花させる原動力ともなった。
やがてカラヴァッジョの画法は、イタリアにとどまらず、ヨーロッパ中からやってきた画家に継承されていくことになる。
それはルーベンスやラ・トゥール、そしてレンブラントなどといった、17世紀に活躍した数多くの画家たちに影響をあたえていった。
(画像はホームページより)
日伊国交樹立150周年記念事業「カラヴァッジョ展」公式サイト
http://caravaggio.jp/index.html