文武両道の徳川将軍
歴代の徳川将軍の書画を集めた展覧会「徳川将軍の書画」展が、6月8日まで、江戸東京博物館で開催されている。
徳川幕府の将軍たちは、武芸の修行だけでなく、学芸にも力を入れていた。現在に伝わっている自筆の書跡や絵画からは、古歌や儒学、漢詩など、豊かな教養を修得していたことが感じられる。
徳川家に伝わる書画が一堂に
本展では、徳川記念財団が所蔵する歴代将軍の書画を、3章にわけて紹介。作品をとおして、将軍がどのような人だったのか、またその治世はどのような時代であったのかを読み解く。
現代でも人気の高い8代吉宗の作品として、『新古今和歌集』の書写が登場。流麗で品格のある筆跡が印象的だ。
これらの作品からは、長く続いた江戸時代は、こうした将軍たちの高い知性によって支えられていたことがわかる。歴史上の人物を、身近に感じられる展覧会となりそうだ。

徳川将軍の書画
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/project/2014/