日本の顕微鏡の歴史を知る企画展「国産顕微鏡100年展」
顕微鏡が発明されて420年。日本での顕微鏡製造がはじまってからは100年となる。これを記念し、国立科学博物館では「国産顕微鏡100年展」が開催される。
ドイツから顕微鏡を輸入していた明治時代、日本でも国産の顕微鏡を製造する流れが持ち上がった。その中でも、東京大正博覧会に出展された「エム・カテラ」は、量産化にも成功し、日本の顕微鏡製造の第一歩となった。その後、終戦後に再び起こった技術革新によって、日本の顕微鏡はドイツメーカーとトップを競い合うまでに成長したという。
ワークショップや講演会も実施
「国産顕微鏡100年展」では、国産光学顕微鏡からはじまった日本の顕微鏡製造の流れを展示。様々な種類の顕微鏡や、最新の研究開発についても紹介する。また、ペットボトルで顕微鏡を作るワークショップや、「北里柴三郎と顕微鏡」「光学顕微鏡の歴史」などの講演会も実施される。講演会はいずれも事前の申し込みが必要となる。
会期は3月3日~4月19日。緻密な技術で急速な発展を遂げ、産業・医療などに大きな影響を与えた国産顕微鏡。あなたも顕微鏡の過去、現在、未来をのぞいてみてはいかがだろうか。

国産顕微鏡100年展 国立科学博物館
http://www.kahaku.go.jp/event/2015/02microscope/