若くしてこの世を去ったイタリア・ルネサンス期の天才
東京・上野の国立西洋美術館で、「ラファエロ」展が2013年6月2日まで開催されている。
15世紀から16世紀にかけてのイタリア・ルネサンスの時代において、大きな足跡を残した画家ラファエロ・サンツィオ。
宮廷画家を父に持つ彼は、父の工房での修行後、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロらの画風を自分のなかに取り込んでいくことで名声を高めていくこととなる。
1508年にローマに上京後は、教皇や有力貴族たちの注文により多くの宗教画や肖像画を制作。
さらには画家としての活動だけではなく、サン・ピエトロ大聖堂の主任建築家も務めるなど幅広い活躍を見せたが、1520年に37歳の若さで夭折してしまう。
ラファエロの画風は、完璧であるにもかかわらず、計算を感じさせない、生き生きとした躍動感に満ちているのが特徴。
日本初公開の「大公の聖母」など多くの作品を展示
ラファエロの作品は、それを所有する美術館においてはまさに「顔」とでも言うべき存在であり、それゆえに借用が難しく、ヨーロッパを除けばこれまで大規模な展覧会が行われることはなかった。
だが今回、フィレンツェ文化財・美術館特別監督局の全面協力により大規模なラファエロ展が実現。
日本初公開となるラファエロの代表作の1つである「大公の聖母」をはじめ、20点以上もの作品が公開されるという。
国立西洋美術館
東京都台東区上野公園7番7号

「ラファエロ」展公式サイト
http://raffaello2013.com/index.html