大阪の陣で奮戦した勇将
東京都墨田区にある江戸東京博物館では、2016年6月19日(日)までの期間、「2016年NHK大河ドラマ特別展 真田丸」を行っている。
55作目となる2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」の主人公は真田信繁(幸村)である。大坂の陣で大阪城東南に出丸「真田丸」を築き、奮戦した勇将として知られている。
その勇猛ぶりが江戸幕府および諸大名家の史料に記録され、後世、そこから軍記物や講談、草双紙などによってさまざまな創作がなされた。広く知れ渡っている『幸村』の名は創作によるものだとされている。
この展覧会ではNHK大河ドラマの「真田丸」と連動した展示を行い、真田信繁ゆかりの品や歴史資料の紹介を行い、それにより信繁の人間像とその生きた時代を浮き彫りにしている。
真田家と真田信繁について
真田家は武田晴信(信玄)の時代から武田家に仕えるようになったが、その子勝頼の時代に武田家が滅んでしまう。
そのため織田家に仕えたのもつかの間、織田信長が本能寺の変で倒れるという事態が起こり、その後東国では目まぐるしい勢力の入れ替わりが起こり、真田家は織田家から北条家、徳川家、上杉家と主君を変えていった。
そのため信繁は上杉景勝の人質となり、さらに豊臣秀吉が全国統一を果たしたあとは秀吉の人質として暮らすようになる。
その後慶長5(1600)年に関ヶ原の戦いが起こるが、信繁は父昌幸と共に豊臣側である西軍につき、信繁の兄である信之が徳川方の東軍につくこととなり、親子兄弟が戦うこととなった。
西軍が負けたため、昌幸と信繁は九度山(和歌山県)に長く幽閉の身となり、幽閉中に父の昌幸も死んでしまう。
だが豊臣家と徳川家との直接対決となった「大阪の陣」にて獅子奮迅の働きを見せる。このとき真田丸と呼ばれる出丸を作り、徳川方を相手に果敢に戦いその武名を天下にとどろかせた。
豊臣家が滅んだ「大阪夏の陣」では家康に二度も死を覚悟させるほどだったと後世に伝えられている。
休館日は毎週月曜日で、開館時間は9:30から17:30(入館は17:00まで)となっている。なお展示期間中、一部展示替えがあるため展示リストを確認してから見に行くことをおすすめする。
(画像はホームページより)

2016年NHKドラマ特別展 真田丸
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/