自然と都市の関わり
神奈川県足柄下郡にあるポーラ美術館では、2016年3月13日までの日程で『自然と都市 印象派からエコール・ド・パリまで』の展覧会を行っている。
この展覧会ではポーラ美術館の西洋絵画コレクションから19世紀後半より20世紀初頭にかけて制作された風景画70点を紹介し、絵画に表された自然と都市の関わりを探ることをテーマとしている。
時代とともに変化する絵画
この時期の風景表現の代表的な例をあげると、光によって姿を変えていくような自然の様相に主題を求めたモネ、未開の地のタヒチを文明に対する理想郷として描きだしたゴーギャンといった画家があげられる。
ほかにもシャガールが故郷の町を、デュフイが芸術都市の華やかな姿を描くとき、都市や町の芸術風景が歴史および個人の記憶と深く結びつき、その絵画は画家たちの想いをあざやかに伝えるものとなる。
絵画のなかで描かれていった自然と都市の風景は、その美意識が時代とともに変化していくにつれさまざまな変化により描かれることとなる。
そのため近代化が進んだ19世紀後半になると、画家たちは自然と都市という二つの主題において新たな関わり方を模索するようになった。
入館案内ほか
この展覧会は会期中は無休で、開館時間は9:00~17:00(入館は閉館の30分前)までとなっている。
なお、箱根にはほかにも美術館などがたくさんあるため、休日に訪れ、それらをゆっくりと見て回るのもいいだろう。

自然と都市 印象派からエコール・ド・パリまで
http://www.polamuseum.or.jp/exhibition/nature_city