世界巡回中の「ラファエル前派展」日本では東京のみ開催
英国を代表する美術館、テート美術館が所蔵する絵画72点が集結する展覧会「ラファエル前派展」が六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーにて4月6日まで開催されている。これまでロンドン、ワシントン、モスクワで行われた巡回展で、日本では東京のみの開催となる。
1848年のロンドンで、ミレイ、ロセッティなどを中心とする若い作家が、当時主流であったラファエロを規範とする保守的なアカデミズムに反対する、「ラファエル前派兄弟団」を結成。初期ルネサンス美術に立ち返り、古典的な形式・慣例にとらわれない芸術は、当時の芸術界ではスキャンダラスなものだった。今回は「ラファエル前派兄弟団」結成から1890年代までの作品を7つのテーマで紹介している。
英国美術の最高峰 「オフィーリア」に注目
みどころの1つは、1851~52年に描かれたミレイの「オフィーリア」。シェイクスピアの戯曲「ハムレット」に登場するハムレットの恋人が溺死するシーンを描いたもので、英国美術の最高峰の1つも言われている。
また、2月25日までは、同じ六本木ヒルズで開催されている「MEDIA AMBITION TOKYO 2014」の中で、「オフィーリア」をモチーフとした映像作品「Ophelia has a Dream」も上映中。名画とあわせて鑑賞してみてはいかがだろうか。

ラファエル前派展
http://prb2014.jp/映像作品「Ophelia has a Dream」と夢の競演
http://prb2014.jp/archives/news/