江戸の新しい視覚文化を紹介
3月29日(土)から東京ミッドタウン内のサントリー美術館で展覧会「のぞいてびっくり江戸絵画―科学の眼、視覚のふしぎー」が開催される。
江戸時代後期、日本絵画は蘭学の振興により大きな変換期を迎え、遠近法や写生図、鏡や水面に映る映像、影絵などに注目した作品が多数生まれた。本展では、同時代に開花した新しい視覚文化を葛飾北斎や歌川広重などの作品を通して紹介する。
展覧会の展示構成
作品を5章に分けて紹介し、会期中に展示替を行う場合もある。第1章は「遠近法との出会い」と題し、歌川広重・小野田直武などさまざまなジャンルの絵師たちの遠近法作品を紹介。
第2章は「鳥の眼を得た絵師たち」と題し、絵師たちの想像力で描かれた鳥瞰図や望遠鏡という新しい視覚への関心の高まりを表す作品を紹介。
第3章は「顕微鏡でのぞくミクロの世界」と題し、見慣れた自然界の景色がレンズを通しして見ると一変する新鮮な驚きの作品を紹介。
第4章は「博物学で観察する」と題し、研究目的と芸術的鑑賞性が重なり合った写生図を紹介。
第5章は「光と影を描く-影絵・鞘絵・鏡・水面」と題し、光や影を捉えた絵師たちの発想力と観察力から生まれた作品を紹介。
展覧会の開催概要
会期は3月29日(土)から5月11日(日)、開館時間は午前10時から午後6時(金・土曜日及び4月28日・5月4日・5月5日は午後8時)まで、場所は東京都港区赤坂9-7-4東京ミッドタウン ガレリア3階サントリー美術館となっている。
休館日は毎週火曜日(4月29日・5月6日は開館)となっている。入館料は当日一般1,300円、大・高生1,000円、中学生以下無料で、前売りなどの割引もある。詳細はホームページで確認のこと。

サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/