江戸時代における贈答の際の包みと結びの礼法の解説本
東京・銀座にあるリクルートのギャラリーの1つである「クリエイションギャラリー G8」において、「つつみのことわり 伊勢貞丈『包之記』の研究」が2013年3月21日(木)まで開催されている。
(この画像はイメージです)
主催はグラフィックデザイナーの山口信博(やまぐちのぶひろ)と折形デザイン研究所。
伊勢貞丈(いせ・さだたけ もしくは いせ・ていじょう)は、江戸時代中期の1717年(享保2年)から1784年(天明4年)の間を生きた旗本(幕臣)。
「包之記」のほか、「貞丈雑記」「軍用記」などの著書を持つ人物である。
「包之記」は1840年(天保11年)に出版されたもので、贈答の際の包みと結びの礼法である折形について23種の折形を図入りで紹介しており、折形の解説本としてはバイブル的存在。
また、「包之記」を上巻として、「結之記」とのセットで「包結図説」と呼ばれることもある。
古典の解釈と昇華もテーマに
もっとも、「包之記」に掲載されている図は、ほとんどが見開きによる完成図と展開図のみとなっているが、本展では途中の手順について視覚化。
それにより、思考の原理や原形、さらには文化的無意識を読み解いていくという試みを行うものと同時に、主催者である山口信博と折形デザイン研究所が古典をどのように捉え、昇華させてきたかということを知ってもらうという趣旨もあるとのこと。
クリエイションギャラリー G8
東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F

つつみのことわり
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_201302/