美の祝典シリーズ最後の第三部
東京都千代田区にある出光美術館は、開館50周年記念の展覧会として『美の祝典』シリーズを行っている。
2016年6月17日(金)から7月18日(月・祝)は最終シリーズである第三部を行い、日本の絵画史上大きな飛躍をとげた「江戸絵画」を特集する「江戸絵画の華やぎ」を行うとしている。
様々な階層の画家が作品をのこした時代
この時代となると、様々な階層にまで芸術を嗜好する動きが高まっていたため、社会的な階層を超えて輝かしい活躍をみせた名だたる画家がおり、美術館ではその優品を楽しむことができる。
そもそも江戸時代は天皇家と江戸幕府が拠点を西と東に分かっていたため、画家たちは東西を行き来することにより、その世界が革新されていくこととなった。そのため絵画は目覚ましい発展をとげる。
いわゆる旧弊なものであった伝統的な価値観が解放されていき、さらにこの時代を狩野派、琳派、そして浮世絵といった諸派の画家たちが解放していった。
重要文化財や国宝の展示もある
この展覧会では重要文化財の「祇園祭礼図屏風」、英一蝶の「四季日待図巻」、喜多川歌麿「更衣美人図」の展示があるほか、酒井抱一「風神雷神図屏風」などといった手後期の名作まで鑑賞ができる。
くわえて、この期間は国宝「伴大納言絵絵巻」下巻の特別展示もある。
休館日は毎週月曜日であり、開館時間は10:00から18:00(入館は閉館30分前まで)である。毎週金曜日は通常ならば延長開館を行っているが、この『美の祝典』シリーズ開催中は行わない。
出光美術館 展覧会情報
http://www.idemitsu.co.jp/