美術品の修復作業の経過報告
東京都台東区上野公園にある、東京都東京藝術大学大学美術館本館の展示室1、2、3、4では、の2016年6月26日(日)までの期間、『いま、被災地から -岩手・宮城・福島の美術と震災復興-』を行っている。
2011年3月に東北太平洋地方を中心に大きな被害を与えた東日本大震災だが、5年を経た2016年を迎えても、いまだ美術品の修復作業は終わりをみせていない。しかし、その経過を報告する企画展が、東京の玄関口ともいえる上野で開催されている。
いまなお残る大震災の爪痕
東日本大震災では、さまざまな美術館や博物館なども被害をうけ、貴重な文化財をはじめとして多くの文化資源や美術資料が損傷してしまった。
しかしその直後より、支援の手が全国からさしのべられ、資金援助および寄付などがあったため、その復興活動が始まった。
美術資料に関しては、全国美術館会議がいちはやく東日本大震災復興対策委員会を立ち上げて、岩手県、宮城県、福島県の県立美術館などと連携しながら作品の救出、修復、復元などの事業を計画的かつ継続的に行っている。
今回の展覧会では、修復された作品の一部の展示を行うほか、この機会に東北地方ゆかりの近現代作家の秀逸な作品を一堂に展示することも目的としている。
文化財の保護を考えるとともに、東北地方の豊かな美術文化の土壌を体感できる貴重な機会となる。
休館日は月曜日で、開館時間は10:00から17:00(入館は16:30まで)となっている。
(画像はプレスリリースより)

東京藝術大学大学美術館 プレスリリース
http://www.geidai.ac.jp/