海のなかで捕食活動を行うハンターにスポットを当てる
東京都台東区上野公園内にある国立科学博物館では、2016年10月2日(日)までの期間、『海のハンター展 -恵み豊かな地球の未来-』を行っている。
このイベントでは海の捕食者(ハンター)が生きるために行う「補食」に注目している。
この「狩り」の手段は海のハンターにとって生態系のなかでもで生き抜くための「エネルギー獲得の手段」という重要な行為である。
特に「顎」や「歯」の進化にスポットを当てて、海のハンターの形や大きさ、そしてハンティングのテクニックなど多様な姿を紹介する。
そしてこの展覧会最大の見どころは、日本初公開となる前兆3.2mのオスのホホジロザメ成魚の全体液浸標本である。
これは2014年8月末に沖縄県本部町近海で、漁の延縄にかかり死んでいた個体であるが、地元漁師の方より研究推進のために沖縄美ら海財団へ提供されたものを同財団の協力で国立科学博物館の研究用の標本として作製したものである。
160点にわたる展示標本
日本は島国であるため、海に取り囲まれているが、そのなかでは今この瞬間にも“食うか・食われるか”という命のやりとりが繰り広げられている。
それはサメ類やクジラ類という巨大な生物からはじまって、体長わずか数cmのカエルアンコウ類といったものまで、実に様々なハンターが存在し、巧みに狩りを行っている。
そういった様々な海域に生きるハンターのほかに、太古の海のなかで繁栄していたハンターの姿を、液浸標本や骨格標本、剥製、化石、復元模型と160点の展示標本に加えて、ハンティングの様子を捉えた映像も上映し、紹介する。
さらにクロマグロやニホンウナギといった水産資源の未来を考える展示もあり、人と海の共存についても探るイベントとなっている。
休館日は7月11日・19日、9月5日・12日・20日で、通常開館時間は9:00から17:00だが、8月11日から17日までは18:00まで(8月12日は20:00まで)となっている。(入館は各閉館時刻の30分前まで)
海のハンター展 公式サイト
http://umi.exhn.jp/