「ビデオアートの父」であるナムジュン・パイクの展覧会
東京都渋谷区にあるワタリウム美術館は、『没後10年 ナムジュン・パイク展 2020年 笑っているのは誰 ?+?=??』を、前半のスケジュールを2016年7月17日(日)から10月10日(月・祝)まで、後半のスケジュールは2016年10月15(土)から2017年1月29日(日)までのスケジュールで行っている。
この展覧会は、20世紀において「ビデオアートの父」として知られているナムジュン・パイク(1932-2006)の展覧会である。
この展覧会では230点に及ぶインスタレーション、映像作品、ペインティング、ドローイング等を前後半に分けて展示するとともに、未発表作品の公開や禅寺の永平寺で制作したビデオ、そして筑紫哲也によるインタビュー映像などもくわえて、パイクの人間像や思想的背景も浮き上がらせる。
ナムジュン・パイクの経歴
パイクは東京大学卒業後、現代音楽を学ぶべく訪れていたドイツにてジョン・ケージやジョージ・マチューナスと出会うことにより、国際的な芸術活動であるフルクサスへと参加した。
フルクサスでは1963年に世界初のビデオアート作品を発表したのち、再来日して、阿部修也とともにビデオシンセサイザーやアートロボットである『K-456』を制作・発表したのである。
その後のミュージックビデオに多大な影響を与えた映像作品の『グローバル・グルーヴ』(1974)や禅寺の石庭をテレビに映しだすというように禅の世界とテレビ映像を融合させた『TVガーデン』(1974)といった作品も発表している。
休館日は毎週月曜日だが、9/19、10/10、12/5・12・19・26、1/9は開館で、10/11-14、および12/31-1/3は休館となっている。そして開館時間は11:00から19:00までだが、毎週水曜日は21:00まで延長となっている。
ワタリウム美術館 ナムジュン・パイク展覧会
http://www.watarium.co.jp/exhibition/1608paik/index.html