世界中の人々から愛される物語
東京都渋谷区にあるBunkamuraでは、作者のビアトリクス・ポター生誕150周年を記念したイベントである、『ピーターラビット展』を2016年10月11日(火)までのスケジュールで行っている。
今回の展覧会は国内最大規模のピーターラビット展覧会となっており、この展覧会はイギリスのナショナル・トラストが所蔵する貴重な絵本の自筆原画やスケッチ、作者の愛用品など、200点以上の作品や資料が出品されている。
自費出版で世に出された最初の『ピーターラビットのおはなし』全44毎の原画44枚も日本で初めて一挙公開されることからもわかるように、日本初出展の品も多い。
ビアトリクス・ポターについて
作者のビアトリクス・ポター(1866-1943)は1866年、ロンドンで生まれた人物である。
ピーターラビットシリーズが生まれたきっかけは、ビアトリクス・ポターの家庭教師であったアニー・ムーアの息子のノエル少年に送った「絵手紙」より誕生したと言われている。
1901年に自費出版で『ピーターラビットのおはなし』を出版する。その後1902年には白黒の線画だった挿絵に色を付けたものが、フレデリック・ウォーン社から出版がされた。
このピーターラビットは最終的に24作の絵本として世に出ることになる。
ビアトリクス・ポターはやがて絵本作家として得た収入をもとに、その拠点をロンドンから自然豊かな湖水地方に移し、晩年は牧羊と自然保護活動に力をそそいでいたと伝えられる。
しかしそのかたわらピーターラビット関連商品の販売提案や著作権の管理をおこなっていたという、実業家としての一面も持っていた。
会期中は無休となっており、開館時間は10:00から19:00までである。ただし金・土曜日は21:00まで開館している。(いずれも最終入場は閉館時間の30分前まで)
Bunkamura ピーターラビット展 特設サイト
http://www.peterrabbit2016-17.com/