大正期日本画の画壇で活躍していた人々の企画展
東京都世田谷区の世田谷美術館は、2015年7月5日までのスケジュールで『速水御舟とその周辺 -大正期日本画かの俊英たち-』の企画展を行っている。
開館時間は10:00から18:00まで(最終入場は17:30)であり、休館日は毎週月曜日である(この日が祝祭日のさいは開館し、翌日を休館日にする)。
前期(5月2日から5月31日まで)と、後期(6月2日から7月5まで)は展示内容が入れ替えられている。前期は『第1章 安雅堂画塾 -師・松本楓湖と兄弟子・今村紫紅との出会い』で後期は『第2章 赤曜界 -紫紅と院展目黒派』となっている。
速水御舟とその周辺の人物
速水御舟は、1894年に東京浅草に生まれた大正期から昭和初期にかけて活躍した日本画家である。
御舟は歴史画から出発しており、それから印象派の点描に似た新南画、中国の院体画を思わせる写実を極めた花鳥画、琳派の奥行を排した金屏画、渡欧後、西洋絵画の群像表示に見せられ人体表現へと向かうなど、画風をめまぐるしく変化させていくが、道なかばで夭折している。
この展示では、速水御舟の作品に加えて、師匠の松本楓湖、兄弟子の今村紫紅、同輩でライバルの小茂田青樹、仲間の牛田雞村、黒田古郷、小山大月に御舟の高橋周桑と吉田善彦の作品も展示して、近代日本画の頂点ともいえる御舟芸術がどのように誕生したかを検証する。

世田谷美術館 企画展
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/