アンパンマンの作者が作品にこめたメッセージ
茨城県水戸市にある茨城県近代美術館では現在、2015年8月30日までのスケジュールで企画展の『やなせたかしの世界展 みんなだいすきアンパンマン』を行っている。
休館日は毎週月曜日(ただし7月20日は開館し、21日を休館日とする)であり、開館時間は9:30から17:00(入館は16:30まで)である。
やなせたかしはアンパンマンの作者として、それに加えて「手のひらを太陽に」の作詞者として、一般的に知られている人物である。
だがやなせの活動は決して”子供向け”に留まるものではなく、創作した絵本の多くがハッピーエンドに終わらないように、そこにはやなせの想いが託されている。
その中心には『生命の大切さを伝えること、戦争などの争いごとがない平和な世界であるために、”本当の正義”とは何か』ということを常に問い続けていた。
活動は多岐におよんでいた
そしてやなせは、絵本作家のほかに漫画家、イラストレーターおよびデザイナーといった、様々な側面をもっていた。
戦後しばらくしてからは三越に入社してグラフィックデザイナーとして活動していたが、同時に精力的に漫画も描き始めていた。
やなせは漫画の復興にも力を入れて取り組んでおり、それは1992年から地元の高知にて行われていた1コマ漫画の大会である「まんが甲子園」を立ち上げ時から深くかかると同時に、晩年まで審査委員長を務めていたという姿勢からもうかがい知れる。
この展覧会はあらためて平和について考える機会となる展覧会だとも言える。

茨城県近代美術館 企画展 やなせたかしの世界展 みんなだいすきアンパンマン
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/