日本の古代神話に登場する神のスサノヲを主題に
東京都渋谷区にある、渋谷区立松濤美術館では2015年9月21日までの日程で、「スサノヲの到来 -いのち、いかり、いのり-」を行っている。これは日本の古代神話に登場するスサノヲを主題にした展覧会である。
休館日は8/31(月)、9/7(月)、9/14(月)。開館時間は10:00から18:00までで、金曜日のみ19:00まで開館となっている。(入館は閉館の30分前まで)
多面的な性格を持つ神、スサノヲ
スサノヲはイザナギが黄泉の国を訪問した後、地上でイザナギが穢れをすすいだとき、三貴神の末子として鼻から生まれた神である。
スサノヲのイメージとしては地震や雷、嵐といった破壊的なものにて象徴されることが多いが、同時に既存のものを原点にもどし、新しい世界を開くはたらきを持つ神でもある。つまり破壊と創造、猛々しさと繊細さという両面をのぞかせる神なのである。
このようにスサノヲは多面的な性格を持っているため、展覧会ではその面からスサノヲの性格を探り、2000年以上続く日本の歴史にて、どのように影響をあたえてきたかということを探りつつ、日本人の深層を探っていく。
歴史資料から美術品まで
展示はスサノヲの性格や神としての力を示す歴史的な資料とともに、その活躍を表現した絵画や彫刻だけではなく、スサノヲの精神性に影響をうけた人物たちが制作した文学作品や美術作品および、活動の記録なども古い時代から現代のものまで幅広く150点ほど展示している。(会期中一部陳列替えあり)
なおこの松濤美術館での展覧会が、5館巡回展の最後となる。東京は交通の便がいいこともあるので、見逃していた人もこの美術館にて観覧するのもいいかもしれない。
(画像はプレスリリースより)

渋谷区立松濤美術館 スサノヲの到来 プレスリリース
http://www.shoto-museum.jp/