博物館の所蔵する名品を展示
以前東京都渋谷区にあった、たばこと塩の博物館は、東京都墨田区横川に2015年4月25日に移転した。移転から半年が経過し、初の記念展である「浮世絵と喫煙具 世界に誇るジャパンアート」を2015年11月3日から12月13日まで行う。
錦絵創始期の人気絵師である鈴木春信の「お仙茶屋」のほか、”幻の絵師”と呼ばれいまだにその正体がわからない東洲斎写楽の「四代目松本幸四郎の肴屋吾郎兵衛」など、博物館が所有している約1800点の浮世絵のなかから、約28名の名品を展示する。
くわえて江戸時代から明治時代に制作されており、美術工芸品としても高い評価を得ていた「きせる」「たばこ盆」「たばこ入れ」などの喫煙具資料から、逸品とされる作品も展示し、江戸時代に花開いたジャパンアートを紹介する。
関連イベントなど
なお展示関連の講演会は、11月15日に「北斎と墨田」を講師として公益財団法人 墨田区文化振興財団北斎事業課学芸員の根岸美佳氏を招くものと、11月29日に「写楽と歌麿の謎をめぐって」を国立浮世絵学会常任理事である新藤茂氏を招き行う。定員はどちらも120名。
ほかに珍しいイベントとして、11月22日に「結髪実演 遊女のヘアスタイル」も髪結師の林照乃氏が実演し、ポーラ文化研究所の村田孝子氏がとり行う。こちらは1日2回行い、それぞれ定員は先着60名。
なおこれら講演会やイベントは、参加費は無料であるが、入館料が必要となる。
同博物館は、リニューアルにより展示室スペースは約2倍の広さに拡大されるとともに、図書閲覧室などの施設機能も充実されて、発進力を高めている。
開館時間は10:00〜18:00(入館は17:30まで)で、休館日は月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は直後の平日)と年末年始(12月29日〜1月3日)である。
(画像はホームページより)

たばこと塩の博物館 プレスリリース
http://www.jti.co.jp/