『裸婦図』が重要文化財に指定された記念の特別展
東京都渋谷区にある山種美術館では、特別展として、「『裸婦図』重要文化財指定記念 村上華岳 -京都画壇の画家たち」を2015年12月23日まで行っている。
休館日は毎週月曜日で、開館時間は10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)である。
この特別展は、2014年に山種美術館が所蔵する『裸婦図』が、村上華岳の作品としては2件目の重要文化財に指定されたことを記念して、その画業を振り返るものとして開催されている。
展覧会の構成
構成としては、理想の存在である「久遠の女性」を描いた『裸婦図』を一つの到達点として華岳の画業の歩みをたどるほか、晩年は自己と向き合いながら孤高の境地を求道するさまを、その作品を通して画業をたどっていく。
なお華岳がもっとも盛んに作品を発表し続けたのは20代から30代半ばだが、これは同時代の関西の画家たちが画壇に新風を吹き込もうと格闘し、優れた作品が生み出された時代でもある。
そのため、京都市立美術工芸学校・京都市立絵画専門学校時代の師である竹内栖鳳や、同窓生の麦僊や竹喬の作品や、結成にかかわった「国画創作協会」でともに活動した岡本神草や甲斐庄楠音らの作品にも注目し、同時代の京都画壇の歩みを振り返っている。
(画像はホームページより)

山種美術館 『裸婦図』重要文化財指定記念 村上華岳 -京都画壇の画家たち
http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html