若手芸術家の研修結果を発表する機会
東京都港区にある国立新美術館では、2015年12月12日から2016年1月24日までの日程で、「DOMANI・明日展」を行う予定である。
休館日は毎週火曜日にくわえて、年末年始の2015年12月22日〜2016年1月5日までである。開館時間は10:00〜18:00で、金曜日のみ20:00までとなっている(いずれも入館できるのは閉館の30分前まで)。
文化庁は将来日本を支える芸術家の育成のため、若手芸術家が海外の大学や芸術関係機関などで行う研修を支援する「新進芸術家海外研修制度」を1967年から実施している。
この「DOMANI・明日展」はその研修の成果発表の場として1998年に開始され、今回で第18回を数える。
国立新美術館の豊かな空間を生かした絵画、彫刻、版画、染織、モザイク、アニメーション、映像、インスタレーションといった多彩な12の展示だけではなく、保存・修復分野の研修生の成果も紹介し、美術を支える分野への理解も深める機会とする。
情報化による表現の感覚変化をテーマに
今回の展覧会は、「表現と素材 物質と行為と情報の交差」というテーマを設け開催されている。
今日のアーティストにとって、表現のための素材は物質だけでなく行為や行動そのもの、情報のようにかたちを伴わないようなものも芸術表現の範疇にはいるようになってきた。
その背景には現代社会が高度に情報化したことや、テクノロジーの発達が著しいゆえに、人間が世界をとらえる感覚が変わってきたことがあげられる。
今回は2000年以降の海外研修者のなかから特に表現と素材の関係が際立つ作家を中心に選び、くわえて文化庁優秀美術作品買上制度で作品が文化庁の所蔵となっている作家から、今回のテーマにも合致する木版表現の風間サチコもくわえた展覧会とする予定である。
(画像はホームページより)
DOMANI・明日展 展覧会主旨
http://domani-ten.com/about/about.php