明治から昭和初期までのポスター
東京都八王子市にある八王子市夢美術館では、2016年1月24日までの期間、『サカツコレクション 日本のポスター芸術 明治・大正・昭和 お酒の広告グラフィティ』を行っている。
休館日は月曜日(1月11日は開館し12日が休館)と、年末年始の12月29日から1月3日まで。
開館時間は10:00から19:00までとなっている(入館は閉館の30分前まで)。
この展覧会は、明治から昭和初期にかけてのお酒に関する広告ポスターを中心に日本の近代デザインの歩みをたどるものである。
展示会で紹介するポスターは、明治29年創業の飲料・食品の総合商社である株式会社サカツコーポレーションによって収集されたものである。
第二次世界大戦時には散り失せてしまった酒販関係の文化資料が集められており、特に中核となっているポスターの数は500点も揃っており、日本の近代デザイン史の一面を伝えている。
赤玉ポートワインといったデザイン史に残る名品や、カルピス、キッコーマン醤油といったものまで、一般にもなじみが深い商品広告と合わせて85点を紹介する。
芸術品としても鑑賞されていたポスター
明治・大正・昭和初期は現在より大量印刷が未発達だったため、色鮮やかに刷り上げられたポスターは単に広告としての役割だけでなく、芸術品として鑑賞されていた。
そして美人画ポスターなどは、広告としての役割だけではなく芸術品としても鑑賞されていた。
つまり近代日本の広告美術の粋をあつめていたのが当時のポスターなのである。それは著名な画家や図案家から無名の職人たちの手になるものまであり、最先端のモダンデザインからなる作品から日本的な意匠をこらしたものまで様々なものがある。ぜひ鑑賞してほしいものである。
(画像はホームページより)
八王子市夢美術館
http://www.yumebi.com/