原田直次郎とは
埼玉県さいたま市にある埼玉県立近代美術館は、2016年3月27日(日)の期間まで、原田直次郎展を行っている。(会期中に展示替えあり)
原田直次郎とは生年1863(文久3)年の幕末の日本に生まれ、1899(明治32)年に36歳で夭折するまで活躍した明治期の画家である。
父が幕府蕃書調所という幕府の蘭書を中心とした翻訳機関の役人であったため、子供のころからフランス語を学ぶなど、西洋文化に触れて育っていた。
西洋絵画を学ぶために、高橋由一に師事し、やがて1884年ドイツのミュンヘンへ留学した。ミュンヘンでは美術アカデミーにて研鑽を積むと同時に、画家のガブリエル・フォン・マックスにも師事し、その技を磨いていた。
そして1887(明治20)年に帰国したが、日本では伝統的な美術を保護し、西洋絵画を排斥する動きが高まっているという状況になっていた。
その中で原田は「西洋画は益々奨励すべし」と奮闘し、東京・本郷の自宅に画塾である「鍾美館」を開いて指導するとともに、展覧会へ多数の絵を出品し、西洋画家の普及に努めていたが、36歳で夭折してしまう。
展覧会概要
展覧会ではその原田直次郎の初期から晩年にいたる作品や資料とともに、師弟関係や親交のあった画家の作品も交えてその軌跡をたどる内容となっている。
原田直次郎の回顧展は、生涯にわたる友情を結んでいた森鴎外が1909(明治42)年に開催した遺作展以来、約100年ぶりのものとなる。
休館日は毎週月曜日だが、3月21日は開館している。開館時間は10:00から17:30(入館は閉館30分前まで)である。
(画像はホームページより)

埼玉県立近代美術館 原田直次郎展
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=327