絵画にみられるファッションの近代史
神奈川県足柄下郡箱根町にあるポーラ美術館では、2016年3月19日(土)より、9月4日(日)の予定で、『Modern Beauty -フランスの絵画と化粧道具、ファッションにみる美の近代』を行う。
この展覧会ではポーラ美術館が収蔵する19-20世紀の絵画を中心に、同時代のモードや化粧が画家達によってどのように描かれたのかを検証している。
それと同時に、100年前の女性の「美」のこだわりにも焦点を当てていく構成となっている。
近代モードの変化について
19世紀の中頃、産業革命による紡績機や織物機が改良され、同時に縫製技術が発展されたことや、百貨店などによって流通の拡大および情報メディアの広がりによってフランスのモードは大きな変化を見せていった。
このころ詩人として知られるボードレールは、美術批評家としても強い影響力をもっていたのだが「一時的なもの」に「永遠」を見いだし表現とすることこそ近代の美としたため、都市風俗が新たな絵画の主題となった。
それは流行にあわせて次々と変化していく女性のファッションが最たるモチーフとなり、絵画の重要な主題となっていった。
なお展示内容だが、19-20世紀に描かれた絵画を中心に、同時代のファッション誌やファッションプレート、装飾品、化粧道具、ドレスなどをあわせて210点展示する。
(画像はホームページより)

ポーラ美術館 企画展特設サイト Modern Beauty
http://www.polamuseum.or.jp/sp/mb_2016/