大正・昭和と移りゆく時代の中で描いていた
群馬県高岡市にある、高岡市タワー美術館では現在「伊東深水展」が行われている。期間は2016年3月27日(日)まで。
伊東深水(1898-1972)は歌川国芳からはじまる歌川派浮世絵の正統を継いでいる人物である。これを「玄冶店派」という。
今回の展覧会では初期の代表作『指』を含む本画23点のほか、「深水美人」の素顔ともいえる素描を選りすぐって公開する。
深水の絵の特徴
深水は日本画独特のやわらかい表現による女性の絵、つまり「美人画」が有名な人物である。流麗かつ力強い線や透明感のある肌色などに高い芸術力を表していた。
深水はひじょうに旺盛な探求力と鋭い感性を持っていた人物でもあり、絵に時代の風俗・流行をも描き込んでいったため、モダンで品格のある画風となっていった。
なお本妻の好子をモデルに大作を数多く発表しており、それにより評価が高められていった。
戦後は美人画と並行して個人的に独自の題材で日本画を制作することが多かった。
高岡市タワー美術館だが、休館日は毎週月曜日だが、月曜日が祝日の場合は開館し、翌日を休館日とする。そして開館時間は10:00から18:00、金曜日のみ20:00まで開館(いずれも入館は閉館30分前まで)している。
(画像はホームページより)

高岡市タワー美術館 伊藤深水展
http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2015121700010/