江戸時代の測量家伊能忠敬 重要文化財の日本地図を公開
江戸時代に日本全国の測量を行い、精密な日本地図「大日本沿海輿地全図(だいにほんえんかいよちぜんず)」を完成させた伊能忠敬。その地図「伊能図」は、縮尺により大図・中図・小図に分類され、その一部が今も現存している。
東京国立博物館平成館企画展示室には伊能忠敬の日本図が8月17日まで公開されている。重要文化財である「日本沿海輿地図(中図) 東北」「九州沿海図(中図)」を含む東北から九州まで日本全国の地図が展示され、その精巧さを間近で見ることができる。あまりに精巧すぎて展示ケースからは細部がよく見えない、という人のために博物館のブログでは「単眼鏡を持参すること」「デジカメの望遠で撮影してみること」などのコツも公開している。
デジタル画像で伊能図の細部に迫る ワークショップで測量体験も
また、東洋館地下のミュージアムシアターでは9月28日までの水~日曜日にバーチャルリアリティ作品「伊能忠敬の日本図」を上映しており、最新のデジタル画像で超高精細画像を楽しむことができる。
また、夏休みの自由研究応援イベントとしてワークショップ「見て、知って、歩いて、伊能図を体感しよう!」も開催。伊能忠敬と同じ歩数での測量方法を使って、東京国立博物館内を歩いて距離を測定して、精度を競う。
最新の技術でより細部まで見ることが可能になった伊能忠敬の日本地図。デジタルと本物の両方で伊能忠敬のスゴさを堪能してみてはいかがだろうか。

伊能忠敬の日本図 東京国立博物館
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