北斎の魅力がたっぷりの限定展示が15日(火)より開始
「すみだ北斎美術館」では、2020年9月15日(火)〜11月8日(日)までの期間、3階企画展示室にて「新収蔵品展 ― 学芸員が選んだおすすめ50 ―」を開催する。
有名画だけでない「世界の北斎」を堪能
19世紀後半にヨーロッパを中心に広がった「ジャポニスム」に最も影響を与えた北斎。そのきっかけは日本から届いた磁器の緩衝材に「北斎漫画」が使われていたことがきっかけと言われている。また当時の海外では珍しい多色刷りの版画技術の完成度の高さも、海外で高い評価を得られる理由の1つとなった。
今回はそんな有名画である「冨嶽三十六景」の三役を始めとし、北斎が描いた「百人一首」、 読者をストーリーに惹きこむ挿絵の「版本」などが公開。北斎の多彩な表現力を一度に見比べられるチャンスだ。
墨田区では1989年以来、北斎及び門人に関わる資料を幅広く収集してきた。すみだ北斎美術館でしか所蔵していない希少な肉筆画も多くあり、今回の展示では、2016年の当館開館以降に新たに収集したものの中から学芸員が選んだ50点とあり、開館以来の収集の成果を見られる。なんと展示作品の多くが初公開となるそうだ。
また会期中は常設展プラスで「北斎漫画」の立ち読みが出来るコーナーも。北斎の魅力にじっくり浸ろう。料金は 一般1000円、高校生・大学生・65歳以上700円、中学生・障がい者300円、小学生以下が無料となっている。
(画像は「すみだ北斎美術館」公式サイトより)

すみだ北斎美術館