タリバンに破壊されてしまった遺跡の作品も
群馬県富岡市にある富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館では、企画展として「平山郁夫 悠久の絹の道」を2016年11月5日から12月11日まで行う。
この展覧会は2014年に世界遺産および国宝に登録された富岡製糸場の2周年を記念して、「絹の道」をテーマにして描いていた平山郁夫(1930-2009)の業績を紹介するものである。
シルクロードを描いた作品を中心として、被爆画家として平和画家として平和の祈りをこめて描いた作品を中心に、タリバンにより破壊されてしまったアフガニスタンの世界遺産を描いた作品を素描などとあわせて平山のコレクションを展示する。
平山郁夫とは
日本画壇に数々の業績を遺した平山郁夫は仏教がしだいに東へ移りゆく動きと、そこから導かれる日本文化の源流を求めて幾度となくシルクロードを旅した。
ロマンあふれる壮大な作品を多数描いていた一方でユネスコ親善大使・世界遺産担当特別顧問もつとめるなど、文化財の保護活動にも情熱を捧げてきた画家である。
期間中は無休で、開館時間は9:30から19:00(入館は18:30)までである。なお富岡製糸場見学券の提示によって観覧料が無料となる。
会場が富岡製糸場近くであり、近代日本の殖産興業やシルクロードという文化の伝来を学ぶ機会にもなるため、家族で回ってもよさそうだ。

富岡市ホームページ 企画展 平山郁夫-悠久の絹の道-
http://www.city.tomioka.lg.jp/